2015/08/22
二年目182
「クリームコロッケはコロッケじゃないと思うの」
幽々子様がそんなことを言い始めました。
本日のメニュー
・メンチカツ
・ミニトマトサラダ
「妖夢はどう思う？」
「コロッケは美味しいです。クリームコロッケも美味しいです。
ということはコロッケイコールクリームコロッケになるのではないでしょうか」
「妖夢に聞いた私がバカだったわ。カセさんは？」
ひどいです。
幽々子様に問われたカセさんはメンチカツのパン粉とソースとマヨネーズだらけの
顔を真剣にゆがませました。
「コロッケの定義から話しましょうか」
「うんうん」
「幽々子様、私はコロッケとは具にパン粉を付けて揚げたもの、だと思うんです」
「ほうほう」
「そこで問題になるのがクリームです。
コロッケやメンチカツはちゃんとした固体で具があることはわかります」
「いいわねいいわね」
「クリームはとろっとした液体です。これは具になるんでしょうか」
「え？」
「なりますかね。私の考察はここまでです」
「うーんあと少しね。でもここまで近づけたのはカセさんのおかげだわ。
最後にＹ子さん、どう思う？」
カセさんはいいところまでいきました。
ですが、あと一歩です。
最後のつめはＹ子さんに任せられました。
「私、思うんです」
「うんうん！」
「この話はクリームコロッケを食べながら話すものであって
決してメンチカツを食べている時に話す話題ではないわ」
Ｙ子さんの言うとおりでした。
その後は雑談で食事の場はとじられました。
またクリームコロッケが出た頃に、この話題は復活するでしょう。
