2015/08/23
二年目183
「え、え。幽々子様、なんですかこのご馳走。お客さんが来るんですか」
「んーん。でもほら見て」
「たーたーたー たーたーたー たーたーたたーたらららら」
Y子さんがのりのりでした。
よって今日の晩ごはんはごうせいでした。
本日のメニュー
・牛フィレ肉のソテー
・コーンスープ
・バゲット
「……私あんまりナイフとフォーク使えないんですけど」
「これを期に覚えておきなさい」
幽々子様はすすすと上手くナイフを使ってお肉を切り口に運びました。
流石なんでもそつなくこなします。
「カセさんもちゃんと使えるんですね」
「うん、私いいとこの出だし」
「それ自分で言うんですか」
「美味しいですか幽々子様?」
「Y子さんの料理が美味しくなかったことってあったかしら?
このソースはレーズンを使っているのかしら。牛肉と合うものなのねえ」
「正解です。流石は幽々子様」
幽々子様はぴたっとお肉にかかっているソースの材料を当ててしまいました。
私も負けてられません。
きっちりナイフとフォークでご飯を食べました。
「かちゃかちゃうるさかったけど悪くないお行儀だったわよ、妖夢」
「ありがとうございます」
「良くもなかったけど」
「う……」
「ところでY子さん、今日はなんでこんなにご馳走なの?」
「それはですね」
幽々子様に問われてY子さんは答えました。
なんでも、今日人里に買い物に行ったらナンパをされたそうです。
それだけです。
「幽々子様、私もまだまだイケイケってことですよね」
「そ、そうね」
みんなちょっと引き気味でしたが
美味しい晩ごはんだったので満足です。またナンパされないかな。