2019/04/01
六年目42
嘘をつく日です!
ということで朝起きたら居間に向かいます。
嘘をついてやります。
「あら妖夢、嘘をいっぱい考えてたんでしょう」
「え、なんですか急に」
「嘘を付いて欲しい人が来てるわ」
「そんな人が!」
そんな愉快な人が来てるなんて驚きです。
「はあい」
「うわあ」
「妖夢、うわあは失礼よ」
失礼とは言いながら幽々子様は笑っていました。
紫様が居ました。
本日のおやつ
・ドーナツ
「……」
「妖夢、嘘をついてよ。妖夢妖夢」
「幽々子様、紫様なんでこんな元気なんですか」
「冬眠明けだからねえ」
そういうことでした。
「妖夢がつかないなら私がつくわよ。いいの? いいの?」
「紫様の嘘はよくわからないのでやめてください。ええと、じゃあ、ドーナツ、ドーナツで一番美味しいのは穴の部分なんですよ」
「ほう」
「ふむ」
紫様も幽々子様も難しい顔をし始めました。
「え、どうしたんです」
「ドーナツの穴について語るのはむつかしいわね。幽々子、妖夢は気づいたらこんなに成長したのね」
「子供は気づいたら大きくなってるのねえ」
何かわらかりませんが、普段からかってばかりのお二人がなんか褒めてくれました。
よくわかりませんが、良かったです。
でも私は子供じゃないです。
嘘はつけませんでしたが、なんかまあ良かったです。
おわり。