2019/03/13
六年目23
花粉がひどく、一日目をしょぼしょぼさせていました。
ひどすぎます。
なぜ神は私にこう嫌がらせをするのでしょう。
「日頃の行いじゃない?」
「そーそー」
カセさんフミタさんコンビが私を責めます。
この人達は幽霊だからってそういうたぐいのものにはかかりません。
ずるいです。
「じゃあフミタ、例のものを」
「うっす」
ということで今日の秘密の飲み会のおやつは。
本日の秘密のおやつ
・ねるねるねるね
「なんですそれ! なんですそれ!」
「カセさん、これ買う時ちびっこばかりですごく恥ずかしかったんですよ」
「フミタ、ごくろう。じゃあ作りましょ」
どうやらカセさんは知ってるようです。
「これはねるねるねるね」
「ね、なんですって。フミタさん、カセさん今なんて言いました?」
「ヘルペスがどうのって」
「ねるねるねるね」
「べる、え?」
「ねるねるねるね」
「ベルヘルメルヘル」
「フミタ、わざとでしょ」
ともかくカセさんの手元では不思議な現象が起きていました。
数字が書いてある粉に水を入れるとなんと色が変わっていくのです。
「これ」
「え」
「これで完成」
「え、なんなんですかこれ」
「だからねるねるねるね」
「そうじゃなくて。妖夢ちゃん食べてみてよ」
いい匂いはしますが謎すぎる食べ物です。
当然味見は私です。いつもそうです。
「え、あ。美味しいです。なんか、なんか美味しいです」
「だしょ」
ということでなぞの食べ物を食べました。
名前がよくわからないのでカセさんに書いてもらいましたが「ね」と「る」だけの食べ物なんて意味がわからないです。
まあ美味しかったので良いんですが。