2019/01/10
五年目326
「さぶすぎます」
「妖夢、今日のごはんをY子さんに聞いてくるのよ」
「がってんです」
ということでおだいどこに行きました。
「今日は焼きうどんよ」
「がってんです」
幽々子様に伝えました。
「いいじゃないそれ」
「ですよね」
ここまでは良かったんです。
問題は夕方、食卓の上で起こりました。
「ええ……」
「妖夢、お米よ。うどんじゃなかったの。私のお口はもううどんなのよ。どうしてくれるの」
幽々子様が自分のとんがらせた口を指さしています。
そうされても困ります。
私も困っているんですから。
「Y子さん、どういうことですか。焼きうどんじゃないんですか」
「え、だからやきゅうどん」
「え?」
「やきゅうどん」
本日のメニュー
・野球丼
「キャベツを敷いてウインナー、ミートボールにあとチーズね。周りにミートソースをかけて、これが野球丼」
「……」
「……」
「幽々子様、これ私悪いですか?」
「珍しく妖夢は悪くないわ」
良かったです。
珍しく、というのは気になりますが。
「だいたい野球ってなんですか!」
「知らないわよ!」
謎のメニュー、野球丼でした。
でも、美味しかったです。
ならいいです。