2017/05/21
四年目92
「ということで今日はY子さんのためにシュークリームを買ってきました!
妖夢が!」
「買ってきました! Y子さん、よ! Y子さん!」
Y子さんの機嫌を取るために今日も盛り上げ役に徹しました。
幽々子様も私も必死です。
カセさんは目を伏せています。
「Y子さん、これ、チョコがかかるとエクレアという名前になるんですよ」
「いや、知ってるから」
「Y子さんは二個食べていいのよ。私はひとつ。Y子さんは二個」
「いえ、幽々子様が二個召し上がってください」
Y子さんは少しだけつっけんどんです。
カセさんは震えていました。
「美味しいですよY子さんシュークリーム美味しい!」
「ほらY子さん、幽々子様が美味しそうに食べています。Y子さんもああなりましょう」
「……ふふっ」
「あーもうカセさんが最初に笑っちゃ駄目じゃない」
「え?」
「へ?」
カセさんとY子さんで何故か笑いあっていました。
どうやらすっかりY子さんは私達を許しているらしく
でもなんか面白いからそのままにしていたそうです。
仕返しをされました。
「二人共面白くて……」
「カセさん! Y子さんも! 私は主人なのよ、もう、からかって!」
「失礼しました。エクレア一口あげますから」
「許す」
カセさんは扱いがうまいです。
「あの、ここ数日皆さんを傍観していたんですが」
そしてナコさんが手をあげました。
「白玉楼って平和ですね」
そしてまとめていました。
ともあれよかったです。
もう険悪な空気は一切ありません。
平和が一番いいんです。
はあー よかったです。