2016/04/1
三年目43
「おうい」
修行をしていたらてゐさんが来ました。
非常に珍しいです。
幸運が舞い込んでくるのか嬉しくなりました。
「鈴仙が元気ないんだけどなぜか知らない?」
「え、本当ですか?」
まさか、昨日の嘘の間違いを本気にしてるんじゃ。*1
私は急いで永遠亭に向かいました。
もちろんごままんじゅうを持って。
「すみません、鈴仙いますか」
「えーと。鈴仙様はたしかあっちの方に行きました」
「ありがと」
うさぎさんに鈴仙の居場所を聞きました。
このあたりで気付くべきだったです。
「迷いました」
本日のおやつ
・ごままんじゅう
仕方ないのでごままんじゅうを食べました。
鈴仙に上げるためなので半分だけ食べました。
永遠亭は複雑過ぎます。
私は廊下を歩きまわりましたが、疲れてしまいました。
「……もう」
「あれ、なに来てたの」
「あ、鈴仙大丈夫なの?」
「なにが? ああにんじんスティック美味しい」
「……」
「けらけら」
後ろからてゐさんが現れました。
やられました。
やられてしまいました。
「昨日鈴仙が私に相談したのよ。『もうこうやって会う事をやめよう』
ってどういう意味かな?って」
「……」
「けらけら、お前は鈴仙と同じくらい面白いね」
ぐうの根もでませんでした。
嘘のプロは違います。
非常に悔しいエイプリルフールでした。
*1 2016/03/31 妖夢ちゃんごはん日記三年目42