2015/08/15
二年目175
「はどそん!」
「……」
「らっくす!」
「……」
「だっぷす!」
「……妖夢、くしゃみをするときは手を当てなさい」
「あ、ごめんなさい幽々子様。幽々子様の番ですよ」
「もういい、やらない」
「えー せっかくいいとこ……ろ……」
「……」
「……すみません」
幽々子様とオセロを興じていたのですが
なぜかくしゃみが止まらなく幽々子様につばを吹きかけまくってしまいました。
本日のおやつ
・寒天ミルク
「寒天なんてさっぱりして良いですね!」
「……」
「どうしたんですか幽々子様」
「ねえY子さん聞いてよ」
「なんです?」
「妖夢につばかけられちゃって。罵声とともに」
「なんですって?! 妖夢ちゃんちょっと従者会議ものよ!」
「ちょ、ちょっと幽々子様!」
幽々子様は物事を大袈裟に言う天才です。
危うく従者会議にかけられるところでした。
「あ、なんだ冗談ですかやめて下さいよ。ていうか妖夢ちゃんくしゃみの時くらいは手を当てなさいよ」
「す、すみません」
「ねえ、二人共気になったんだけど」
「なんでしょうか幽々子様? 妖夢ちゃんに折檻しておきます?」
「そんな!」
「いや、それはいいんだけど。従者会議って何?」
「従者会議は従者会議ですよ。ねえ妖夢ちゃん」
「そうですよ幽々子様。従者会議は従者のための会議です」
「全然情報が増えないんだけど」
従者会議は従者の従者による従者の為の会議です。
もちろん幽々子様は参加できません。
なぜならそれは従者会議だからです。
「全然わからないけどそういうのがあるなんて私知らなかったわよ」
「幽々子様が知らないのも当然です。これは従者会議だからです」
「そうですね、これはY子さんやカセさん、フミタさんたちが参加できる会議です。
幽々子様は参加できませんよ」
「え、それって妖夢も参加してるの?」
「もちろんです!」
「なんか違う気がする」
「何がですか?」
「場」
「場違いってことですか?!」
失礼な主人です。
ですが私たちはこの主人のために従者会議をしているのです。
幽々子様には安心して欲しいです。
明日からも頑張りましょう。