2015/08/03
二年目163
「それでここからが面白いんだけどね、くふ、くふふ」
「はい」
「あのね、くふ、紫がふふ、ふうふふふふふ」
「幽々子様、思い出し笑いがひどすぎて何言ってるかわかりません」
「紫うひ、ひっひひひがぎゃ」
「がぎゃ?」
「……うえ」
「ぎゃあ幽々子様! 口から血が!」
幽々子様が舌を噛んで血を出しました。
口から血を出している幽々子様には流石の私も焦りました。
本日のメニュー
・ビビンバ
・しいたけ汁
「……うう、うううう」
「Y子さん、幽々子様が普通に泣いています」
泣き落としとかではなく普通に泣いていました。
「だって作り終わってから聞いたんだもん。しょうがないじゃない」
Y子さんも少しすねていました。
舌から血が出している幽々子様にビビンバはきつすぎます。
ということでY子さんは急遽そうめんを用意したのですが
幽々子様はビビンバが食べたいがために
Y子さんは得意のビビンバを幽々子様に食べさせることが出来ずに不満そうでした。
ここは私がフォローするべきです。
「幽々子様、ビビンバすごく美味しいです!」
「うううううう、ぐすっ」
「わ、Y子さん、幽々子様の代わりに私がおかわりしますので!」
「……そうね」
ダメでした。
私のせいじゃないのになんか駄目です。
晩ごはんは静かな食事でした。
こういう日もたまにはあります。