2015/07/09
二年目138
「妖夢、食べ物なぞなぞね」
「どんと来て下さい」
「山とか里にあって湖にはない食べ物なあんだ」
難問でした。
本日のおやつ
・水ようかん
「水ようかんはこの時期最高ねえ」
「むむ」
「まだ分からないの?」
「普通に考えていっぱいありますよ幽々子様。
例えば妖怪の山にきのこは生えてますし人里にはきのこが売っています。
これが答えじゃないんですか?」
「そんなのお野菜全部そうじゃない」
それもそうです。
それに幽々子様は「なぞなぞ」と言いました。
真面目な答えじゃないんでしょう。
「わかりません。ヒントください」
「夏は水ようかんは美味しいわね。なんで?」
「へ? それは暑い時期だから冷たくてさっぱりした水ようかんが美味しいんじゃないんですか?」
「そうよねえ。じゃあ逆に妖夢、冬はどんなようかんが食べたい?」
「ううむ、そうですねえ。冬だから熱いようかん……なんてものは無いですもんねえ」
「変に考えないで素直に考えなさいな」
「ええと、冬だったらさっぱりじゃなくてねっとりしたようかんが良いです。
それを熱いお茶でずずずと」
「そうよねえそうよねえ」
そう言って幽々子様はごちそうさまをして立ち去ってしまいました。
夕ごはんの時にも答えは教えてくれませんでした。
なぞです。なぞのなぞなぞです。
今日もまた眠れなそうです。