2015/04/01
二年目40
疲れました。
非常に疲れました。
本日のメニュー
・メンチカツ
・おいもコロッケ
・山盛りキャベツ
・白菜漬け
昨日考えたうそをつくために機会を伺っていました。
「あらＹ子さん、コロッケ美味しい」
「ありがとうございます」
「幽々子様、からしはどうです？」
「あらカセさん、ありがとうねえ」
幽々子様は上機嫌でした。
これはチャンスです。
私はこほんとせきばらいをして、話しました。
「実は幽々子様、お話があるのですが」
「あらなあに妖夢うふふ」
「最近太ったんじゃないんですか」
場がかたまりました。
こういうのは、文章上の文句だと思っていましたが
本当に場の空気が凍り、温度が５度くらい下がった気がします。
「……まじ？」
「まじです」
幽々子様はコロッケをぽとりと落としました。
効いていました。
確かに幽々子様に効いていました。
「……あ、あわわわ」
「……だめだ私、こらえるんだくふふ」
「さっき妖夢の半霊をマヨネーズかけて食べちゃったからかしら……」
「ええ！！！」
私は上を見ました。
半霊がいません。
「幽々子様！ なんてことを！」
「なーんて」
「え」
「妖夢がうそつくからうそのお返しよ。まったく」
「あ、なんだ、あ、いた。半霊、こっちにきなさい。よしよし」
幽々子様の服の中から私の半霊が出てきました。
可愛い可愛い半霊です。
感動の再会です。
「はあよかった」
「変なうそつくからよう」
「昨日たくさん考えたんですけどねえ、駄目でしたか」
「駄目よそんなうそ。つまんないわ」
「あれ、でも幽々子様最近服のサイズが」
「え」
「え」
「え」
「あ」
カセさんの一言で場が更に凍りつきました。
さっきまで幽々子様を慰めるのに必死でした。
もう疲れました。
今日は寝ます。
