2015/03/25
二年目33
「妖夢ちゃん、神経衰弱やろう」
カセさんが部屋に来ました。
本日の秘密のおやつ
・こんぺいとう
・ふがし
「カセさんが部屋に来るときはおみやげを持ってきてくれるので好きです」
「とんでもない現金な発言だね」
カセさんとはよくゲームをやる仲です。
Y子さん、幽々子様を含めてモノポリーをやるときもだいたいカセさんから言い始めます。
「Y子さんは誘わなかったのですか?」
「んーなんか、寝てた」
「早いですね」
「そういう日なんじゃない?」
「そうなんですね」
こんぺいとうをこりこりとやっていて
ふと思い出しました。*1
「まだ余ってるんですね、こんぺいとう」
「うん」
「……」
「気になる?」
「はい」
「また今度ね」
また、「また今度」でした。
「カセさん」
「ん、なあに」
「私はそんなに信用ならないのですか」
「……んー違うよ、妖夢ちゃん。
こういうのはさ」
「そういうものなんですか」
「そういうものなのよ。私にも準備とか、そういうのがあるんだから」
「……なんか、すみません」
「いいの。悪いのは秘密にしている私なんだから」
その後、無言で神経衰弱を続けました。
無言でしたが、なんとなくカセさんと近づいたような気がします。
いずれ、いずれです。
*1 2015/03/06 妖夢ちゃんごはん日記 二年目14