2015/03/10
二年目18
「あががががが」
朝から冬の気候です。
修行場から帰ってくる頃には体は既に冷えきっていました。
最近あったかくなってるなあと思ったらこれです。
本日のメニュー
・おでん
・しじみの佃煮
・白ご飯
「みんな、実はね」
食事の時にY子さんが話し始めました。
食事の場はいつもの四人ですが、だいたいY子さんが話題を持ち寄ります。
「おでんは白ご飯のおかずにならないっていう人がいるらしいの」
「信じられないですね」
「贅沢ねえ」
「こんなに美味しいのに!」
上からカセさん、幽々子様、私の反応です。
「でもY子さん」
「なんでしょう幽々子様」
「おでんの具は家庭によってそれはそれは大富豪のルールくらい様々だわ」
「確かにそうですね」
「一概に批判しちゃいけないわね。もしかしたらおとうふしか入っていないおでんだって
あるかも知れない」
「確かに。その分、うちは具が多彩ですからおかずになりますね」
「なにせY子さんが作ってるからね」
「えへへ」
ふたりが仲良く話す中、私はカセさんとウインナーを食べていました。
「ウインナーいけますね」
「でしょ」
「でも一番ではないですね」
「そっか」
カセさんは十本あるウインナーを一人で六本食べていました。
好きなものはとことん好きなカセさんです。
「でもカセさん」
「なに?」
「もはやそれはウインナー鍋なのでは」
「……」
「カセさん?」
「目からうろことはこの事だわ」
カセさんは面白いです。