2015/03/08
二年目16
本日のメニュー
・ポテトグラタン
・シーザーサラダ
・ミネストローネ
「ぐじゅるるる」
「幽々子様、Y子さん、妖夢ちゃんがポテトグラタンが食べたすぎて四天王の一人目みたいになってる」
「カセさんは面白いことを言うわねえ」
「はいはい、もうちょっとだから待ってね妖夢ちゃん」
ポテトグラタンなんていうのはめったに食べられません。
おいものほくほく、一緒に入っているのは貝、小さいエビ、ブロッコリーです。
それにホワイトソースがかかりチーズをばかみたいにかけて焼き上げたやつ
それがポテトグラタンです。
焼き上げたばかりのポテトグラタンはチーズがじゅくじゅくと踊りだして
私の鼻に海鮮とおいもの匂いを届けてくれます。
最高の一言です。
「じゃあいただきましょう」
「いただきまもぐもぐ」
「いただきます。Y子さん、いまのは?」
「フライングギリギリ」
「あぢぢぢぢ!」
「あ、やっぱり」
「あ、やっぱり」
「あ、やっぱり」
みなさん、私がやけどすることを知っていたようです。
なにか恥ずかしく納得いきません。
「んー!」
「どう妖夢?」
「美味しいです!」
「ねえねえカセさん」
「なにY子さん」
「どうカセさん?」
「……」
「どうカセさん?」
「お、美味しいです!」
「ぶふっ!」
カセさんの私のものまねに幽々子様が吹き出しました。
私が言うのもなんですが、すごく似ていました。
ただ。
「……」
「カセさん」
「……」
「カセさん」
「……」
「ねえ幽々子様、妖夢ちゃん、カセさんが恥ずかしがりながら怒ってるせいで口聞いてくれない」
ふたりに溝が出来ました。
仲直りすればいいのですが。