2014/08/21
いつになったら涼しくなるのでしょう。
私はぺっとりとくっついた修行着を身にまといながら白玉楼に帰ってきました。
「Y子さんただだだだ」
「おかえり、びっしょりねえ。お風呂入ってくれば」
「そうします」
「あ、『への間』に行ってくれば? 幽々子様があの娘とたわむれてるはずだから」
「あの娘?」
水浴び用のタオルと着替えを持ってへの間によってみると
なるほど、夏にぴったりのあの娘がいました。
本日のおやつ
・くずもち(きなこくろみつ)
「あーん」
「もぐもぐ、あまい」
「もいっこいる?」
「ちょうだい」
「あーん」
「もぐもぐ、あたいあまい」
そこには幽々子様といちゃいちゃしている氷の妖精がいました。
私は急いで駆け寄りました。
「幽々子様、私にも貸してください!」
「やあねえ妖夢は。この娘をものみたいに」
「ねえもっとちょうだいよ」
「私があげますよ。はいくずもちあーん」
「あーん、もぐもぐ。ねえ、あんたさ」
「はあ涼しいなあこの娘。なあに?」
「汗臭いよ。あっちいって」
多分今年で一番傷つきました。
泣きながら水浴びを終えると、もう氷の妖精はいなくなっていました。
最悪の一日でした。