2014/06/17
良い天気だったので紅魔館へと赴きました。
いつもなにもないので今日はおみやげを持っています。
以前門に植えたひまわりは芽を出していました。
ちょこん、と。
可愛いやつです。
「こんにちは、雑草抜きですか?」
「妖夢さん。そうなのよ。暑くなると雑草がひどくてねえ」
私は美鈴さんに並び雑草を抜きました。
紅魔館の花壇広いのです。
これを一人で抜くとなると結構時間がかかりそうです。
「悪いわねえ手伝ってもらっちゃって」
「またお昼を半分こしてくれたらそれで良いです。よいしょよいしょ」
「うーん断れない」
Y子さんのご飯も格別ですがここのお昼ごはんもバカには出来ません。
紅魔のメイドは優秀なのです。
メイドがお昼のマフィンを置いていきました。
相変わらず優雅なやつです。
と、ここで、おみやげの存在を思い出しました。
「そういえばおみやげがあるのです」
「? これは」
「私の作ったポテトサラダです。感想を聞こうと思って」
本日のメニュー
・ハムのマフィン
・たまごのマフィン
・野沢菜サラダ
・私のポテトサラダ
・スープカレー
私のスープカレーと美鈴さんのマフィンを半分こしました。
美鈴さんはスープカレーを丁寧に音を立てずに味わっていました。
「ううん、スープなのにコクの有るお味」
「うまいこと食べますねえずずず」
「お嬢様が厳しいってのもあるけど、私も色々と長いからね」
「歳がですか?」
「ははは、答えたげない」
美鈴さんはからからと笑って私の食べかけのマフィンを咥えました。
お返しにスープカレーの牛肉を奪ってやりました。
普通に落ち込んでたのでお肉は返してあげました。
程よく修行もこなし、帰り際のことです。
「お手伝いありがとう。組手ならいつでも歓迎するわ」
「また来ます。今度は勝ち越してみせますんで」
「待ってるよ。……そう、ポテトサラダはもう少しこしょうがきいてるといいね」
美鈴さんは手を合わせ、深いお辞儀をしていました。
いつか、あの方のように強くて大人でかっこいい女性になりたいです。
……料理も、うまくなります。