【おしらせ】07/07 特集「妖夢ちゃんのブチギレお祖父様集」更新!

2014-06-11

2014/06/11

 そろそろかなと思ったので
 アリスさんの家に赴きました。
 3日ほど前、だき枕を頼んだのです。

「はいこれ」
「わあふわふわ」

 出来てました。
 さすが、仕事が早い方です。

「お代です。ありがとうございました」
「? 額が少し多いようだけど」
「幽々子様が良さそうだったら渡すお金を増やしなさいと」
「……評価として頂いとくわ。ただ、お代は約束の分だけで結構よ。
 お金のためにやっているんじゃあ無いんだもの」
「なるほど!」

 格好のいい女性です。
 私は砂糖の3つはいった紅茶をごくごくと飲みました。

「それはそうと、この後暇だったら」

 来ました!
 ごはんのおさそいです。
 以前来た時もおしゃれなご飯を食べさせてくれましたので期待していたのです。

「裁縫を少し手伝ってくれないかしら?」

 違いました。
 でも、なんだか興味がわいたのでやってみることにします。

「ここでこうでしょうか」
「うん、うまいうまい」
「針と糸を扱うのも剣士の技術があるからこそです、えへん」
「関係なさそうだけど」

 私はちくちくとお人形のお洋服を縫いつけました。
 なかなかしゃれおつに完成しました。

「ふう」
「お疲れ様。じゃあこの子は連れて帰ってあげてね」
「え、でも」
「だき枕、一日でできちゃったから暇だったのよ。せっかく貴方が作ったんだし」
「よく見るとこの子……」
「よく見なくても貴方を作ったんだけど」

 私の人形が私の手元にありました。
 先ほどまで裸だったので本当に気づかなかったのです。
 そして見直すと、とてもキュートです。
 私そっくり!

 本日のメニュー

・ブロッコリーポテトグラタン
・トマトサラダ

 ごはんまでごちそうになってしまいました。
 私は何度もお礼を言い、アリスさんの家を後にしました。
 かなり充実した日です。
 ただ。

「戻りました。見てください幽々子様私を作ってもらいました。
 しかもこのお洋服は私はちくちくしたのですよ」
「あらかわいい。子供っぽいところが妖夢そっくり」
「む、聞き捨てなりませんね」
「ところで妖夢」
「はい、あ、ごはんは食べてきましたよ」
「じゃなくて、だき枕は?」

 もう一往復するはめになりましたが。