🍌【おしらせ】08/29 特集「妖夢ちゃんとバナナ」更新🍌

2014-03-22

2014年3月22日

 今日は橙ちゃんと一緒に修行場に向かいました。
 面倒くさかったのかY子さんはおにぎりをいくつか私たちに握らせました。
 今日の修行はとてもおもしろかったです。
 やったことは鬼ごっこなのですが、橙ちゃんについていくのは一苦労です。
 元四足歩行をなめちゃあいけません。
 縦横無尽にくるくると逃げまわる橙ちゃんはまさにあれです。
 的確な言葉が出てこないほどすばしっこかったです。
 私は瞑想初速ダッシュを使わざるを得ませんでした。
 でもまあ、瞑想初速ダッシュを使えば余裕でした。
 二勝二敗一分けです。
 
 本日のメニュー
 ・おにぎり

 メニューとしてはおにぎり、の一言で済みますが
 なんといっても具が豊富でした。
 割と本気で鬼ごっこを興じればなかなかおなかがすくもので
 最初は食べきれないだろうと思っていたおにぎり10個を
 私たち二人でぺろりと食べてしまいました。
 確認できた具は、からあげ、玉子焼き、梅干し、ひじき煮、牛肉の時雨煮、生姜焼き
 くらいです。あとはわからなかったですが、全部美味しかったです。

 さて、修行もほどほどに白玉楼に戻ると紫様の姿が見えました。
 庭で盆栽をいじっていたので、どうしたのかと聞くと、中に入りづらいということらしいです。
 昨日喧嘩した手前、藍さんと会うのが気まずいのでしょう。
 とはいえ、紫様のことですから普段通りにすればいいのにと思いましたが
 どうやら昨日の夜、霊夢に説教をされたらしいのです。

「ね、ね、妖夢、橙。藍はどんな感じだった?」
「別に、普通でしたよね橙ちゃん」
「ええ、普通でした。昨日はおかわりを4杯もしてましたし」
「幽々子様並の食べっぷりでしたねえ。気持ちよかったです」
「そ、そう。ふうん、なんだ、あんまり気にしていないのかしら、ふうん」

 こんな紫様は初めて見るような気がします。
 目線はうろうろ扇子をとじたりひらいたりスキマをぱかぱか。
 そろそろおやつの時間も迫っていましたので、私たちは白玉楼に入ろうとしましたが
 紫様はなかなかついてきません。
 ふと、橙ちゃんの方を見ると、不安そうに顔を俯いていました。
 これではいけません。
 昨日、橙ちゃんが言っていた「喧嘩してもいいことって無いのに」という言葉が蘇ってきました。
 私は、なんとかしようと思いました。

 橙ちゃんは紫様の所で待ってるように言い、Y子さんのもとへ行っておやつの内容を聞きました。
 今日はクリームぜんざいでした。ハイカラです。
 私はクリームぜんざいの入った器をトレイに乗せ縁側へ持って行きました。
 そして
「おやつの時間です! 今日はあまくておいしいクリームぜんざいです!」
 と叫びました。
 少し緊張しました。
 そうです、おやつを一緒に食べればなんとなく和んじゃうだろう作戦です。
 
 となりの部屋から幽々子様が険しいな顔で出てきました。うるさかったのでしょうか。
 Y子さんと藍さんが濡れた手を拭きながら慌ててやって来ました。
 そして、紫様が橙ちゃんに手を引かれ、お庭からやって来ました。
 これで全員揃いました。
 おやつ中、私はいっぱいしゃべりました。
 おやつの雑学をフル総動員させていっぱい話しました。
 幽々子様はおかしそうに、クリームぜんざいを頬張っていました。
 橙ちゃんは夢中でクリームぜんざいにがっついていました。
 Y子さんは私の話に相槌を打ってくれました。
 二人は私の話を聞きながら、ちょっとだけ微笑んでくれました。 
 その様子をみてなんとなく感じました。これでいいのだ、と。

 夕ごはんの前には3人は仲良く帰宅していきました。
 藍さんと紫様はまだあまり目を合わそうとしませんでしたが
 きっとだいじょうぶです。
 橙ちゃんが笑顔で挨拶してくれました。うん、絶対にだいじょうぶです。
 

 夕ごはんの会話です。
「ところで、幽々子様」
「もぐもぐ、なあに?」
「なんであの二人喧嘩したのでしょう?」
「なんでもね」
「はい」
「藍ちゃんの下着を紫がたまに履くからそれをやめて欲しいっていったら、紫が逆ギレしたんだって」

 なんか、あんまり頑張らなくても良かったかなあと思いました。
 ともかく、めでたしめでたしです。