2014年2月20日
昨日の夕飯はカレーうどんだった。
今朝は和食だったけれど、昨日のお昼もカレーハンバーグだということは
給仕の幽霊で、白玉楼の台所事情を牛耳っているY子さんが
カレーを大量に作っていることがわかる。
今朝、いつも通り修行場に行く前におだいどこを訪れると
お弁当の包がいつもと違っていた。
Y子さんは渡す時に
「今日のはよく温めてね。あつあつがうまうまだから」と
嬉しそうに笑っていた。
私のお弁当箱は、三つの容器から成り立っている。
いつもは二段、ごはんの段とおかずの段の二つを使用している。
この二つは比較的底が深く、細長い。
火に強い耐熱性があるもので、いつも薪を組み、火の側において修行中温めているのだ。
幽々子様にもらった大切なもの。
そして今日のお弁当箱はいつも使っているのとは違う
三つ目のお弁当箱だ。
そのお弁当箱は他のお弁当箱と違い、平たく面積がある。
例えば、カレーライスのお皿を想像してもらえばうまく文字でも伝わると思う。
そう、私は渡された時から察していた。
今日のお昼はカレーライスなのだと。
そろそろ雪も溶けてきたので動き回れる修行ができ、この温度の中
私は汗をかきながらお昼を迎えた。
修行場の溜池で汗を流し、水を竹の器に入れ、荷物置き場へと戻る。
カレーライスにお水は必須だ。
できれば牛乳がいいのだけれど、修行中の水分補給には適していないので
やはりお茶か水が良い。
さあカレーだ。
私はそこまで永く生きていないけれど、カレーが嫌いな人物に巡りあったことがない。
幽々子様だって、あの紫様だってカレーは好きだ。
私はわくわくしながら蓋を開けた。
しかし、そのわくわくは裏切られる事になる。
「いただきま、あれ?」
もちろん、Y子さんのことだ。
私の思惑など、いい意味で裏切ってくれる。
本日のメニュー
・チーズカレードリア
・溜池のお水
絶品だった!
うまく伝えられない、うまく言葉が出てこないのだけれども
Y子さんがあつあつにして、と言った理由がわかった。
カレー、チーズ、白いごはんがあわないわけがない。
私はあっというまにそれを平らげてしまった。
うにょんと伸びるチーズを喜んで食す私に
半霊はなんとなく気まずそうにしてたような気がする。
見なかったことにしよう。